5月14日(月)19時より、浜松市福祉交流センターにて「平成30年度通常総会」が行われました。
その時の内容を一部抜粋してお伝え致します。
また、後日貸借対照表などのデータはアップロード致します。

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平成29年度事業報告

事業の成果
 平成27年12月に本法人が設立され、翌4月から本格的な活動が始まって3年目を迎えようとしています。29年度もNPO法人すまいるの理念・目的を意識しながら、事業計画に沿って活動を推進することができました。特に、本格的な活動に向けた体制の整備・強化や人材育成・研修事業を中心に活動を展開しました。
 7月の記念講演会では昨年度に引き続き、東京より著名な児童精神科医、小倉 清先生をお招きし「不登校から見える子どものこころ」というテーマで講演会とシンポジウムを実施しました。不登校問題を主テーマとした講演会でしたが、先生からは不登校に限らず、人間の根源的なこころの問題に目を向けた深いお話をいただき、改めて子どものこころの育ちやあり様について参加者全員で考える機会となり、充実した研修の場となりました。
 また、中学校区事例検討会では、本年度から1中学校区増え3中学校区での実施となりました。違う校種の先生方が、事例を通して子どものこころの本質について勉強する貴重な場となっています。さらに、毎回テーマを絞ったピンポイント研修会では、年回3回の研修会を大きなテーマで通し、より充実したものになるように試みました。子どものこころの勉強会は、主に学校の教師を対象に、発達支援の森保護者勉強会は母親を対象にしたものですが、NPO法人の継続的な研修事業として定着しつつあります。一層の参加者増、内容の充実を図ってまいります。さらに、浜松市の不登校対策事業についても関係機関と連携を強める中、実質的な支援につながるような活動を展開することができました。
  
事業の実施に関する事項
(1) 特定非営利活動に係る事業
①不登校に関わる専門職の相談・支援事業
「子どもの居場所研究会」の実施(福祉交流センター)
 不登校児適応指導教室の指導員や有識者、NPOすまいるの顧問・理事が参加して、今後推進していく事業のうち、不登校児対策事業(適応指導教室の運営事業)支援、放課後児童会支援など、居場所として子どもを支えている場に関する現在の状況を把握していきたいと考えました。同時に、今後の在り方・運営について、さらにNPOすまいるがどのように関わっていくか、様々な立場の専門職を構成メンバーとして研究会を立ち上げ、検討しています。また、検討結果について考えられる手段により発信していきながら、関係機関との連携を一層強化していくことを目的としています。来年度は、この研究会を不登校に関する研修の場としても、充実させていく予定です。4/13、6/8、10/19、12/7、2/8に行いました。

②講演・研修事業
「一周年記念講演会」の実施(7月9日 浜松市地域情報センター)
 テーマ「不登校・登園渋りから子どもの本質を知る」
  講演会「不登校・登園渋りから見る、子どものこころ」講師:クリニックおぐら院長 小倉清先生
  シンポジウム「各現場から見る、不登校・登園渋り」

ピンポイント研修会の定期開催(福祉交流センター)
 テーマ「もう一度発達障がいについて考える」 講演及び小グループでの意見交換
  第1回 6/14「発達障がいのこころを支えるために」
  第2回 11/1「発達障がいの子どもたちが笑顔を取り戻すために~医療と教育でできること~」
  第3回 2/14「事例や講話を通してのまとめ~今、現場で必要な子どもへの関わり~」
子どものこころの勉強会の実施(福祉交流センター)
 ①5/12、②7/14、③9/8、④11/10、⑤1/12、⑥3/2および講演会

中学校区事例検討会の拡大実施(中郡中学校区、笠井中学校区、八幡中学校区)
 中郡事例検:①5/22 ②6/26 ③9/25 ④11/27 ⑤1/29 ⑥2/26
 笠井事例検:①6/12 ②7/10 ③9/11 ④10/16 ⑤11/13 ⑥1/15 ⑦2/19
 八幡事例検:①6/28 ②8/4 ③10/11 ④2/21
発達支援の森保護者勉強会の実施(福祉交流センター)
 ①6/17、②8/5、③10/14、④12/9、⑤2/10

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平成30年度事業計画

 NPO法人はままつ子どものこころを支える会(すまいる)の本格的な活動も3年目を迎える。29年度の成果を踏まえ、また設立当初の理念・活動目的を大事にして充実した活動を推進していく。特に30年度は、「基盤づくり」「つなぐ」をキーワードとして、以下に方針を示す。
 1 事務局の体制強化及びNPO法人すまいるの組織の確立(基盤づくり)
 2 不登校対策事業支援の具体的な推進と関係機関との連携体制の確立(基盤づくり、つなぐ)
 3 講演・研修事業の推進(参加人数の増加)
 4 広報活動の充実と積極的な発信
 5 「子どもの居場所研究会」の推進
 6 放課後児童会支援策の策定及び試行
 7 体力強化(収益の向上)

①「平成30年度通常総会」の実施…平成30年5月14日(月)19時から浜松市福祉交流センターにて開催
②事務局の体制の強化…事務員の配置
③すまいるの組織体制整備…効率的且つ確実に活動を推進するための組織の確立に努める。
④不登校対策事業支援の具体的な推進と関係機関との連携体制の確立…本年4月1日に合併した浜松市不登校児支援協議会と一緒に、適応指導教室の確実な運営及び充実を目指す。
⑤講演・研修事業の推進…各研修会の実施
 ○中学校区事例検討会…中郡・笠井・八幡 年間6~8回
 ○子どものこころの勉強会…継続、年6回実施
 ○ピンポイント研修会…継続、年間3回程度実施
 ○発達支援の森保護者勉強会…継続、年間5回程度実施
 ※出前事例検討会についても検討していく

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